今回は、もう少し掘り下げて書いていきます。 ソフトレンズ(SCL)は大きく分けて、グループT〜Wの4種類に分類できます。 グループT・・低含水・非イオン性 グループU・・高含水・非イオン性 グループV・・低含水・イオン性 グループW・・高含水・イオン性 の4種類です。
・ 高含水レンズとは、レンズ中の水分が50%以上含まれているレンズです。 ・ 高含水レンズは水分が多く含まれているため柔らかく装用感がよいです。 ・ その反面、水分が乾燥しやすく、乾燥感が出やすくなります。
・ 低含水レンズは50%未満のレンズです。 ・ 低含水レンズは水分が少ないため蒸発しにくいので乾燥感が出にくくなっています。 ・ その反面、装用感が悪くなります。 ・ 高含水レンズの方が低含水レンズに比べわずかに酸素の透過性がよくなります。
・ 非イオン性レンズはレンズに汚れが付着しにくいレンズです。 ・ その反面、素材が硬くなります。 ・ イオン性レンズは素材が柔らかく装用感がよくなりますが、汚れが付着しやすくなります。
長所を出そうとすると、その‘反面’の短所が出てきます。理想のレンズは装用感、酸素の通りがよく、乾燥感が少ないく、汚れが付きにくいものです。残念な事に現在、究極のレンズは存在しません・・。しかし、コンタクトレンズを使用する上で私たちはこの中から選んでいかなくてはいけません。 理想に近いレンズはシリコーンハイドロゲル素材のレンズが一番近いかもしれません。従来型のレンズは酸素の通りをよくすると、乾燥感が出やすくなり乾燥感を出にくくすると、酸素の通りが悪くなりました。シリコーンハイドロゲルレンズの特徴は、乾燥感が出にくい、酸素の通りがよいと言う点で優れていると思います。