「メガネが壊れた。度数が合わなくなった。今度はコンタクトにしたい。」と言われる者様が、たくさん来られます。 気持ちは良く分かります。しかしコンタクトを処方する側からすると「ちょっと待ってください」と思ってしまいます。
なぜなのでしょうか? コンタクトを外した後はどうするの?とか、 眼の調子が悪いときはどうするの?と言う理由からです。 残念なことに、コンタクトを使っている方の中にはメガネを持っていなかったり、眼に合う度数のメガネを持っていない方がいます。眼の状態は必ずしもいいとは限りません。体でも風邪を引いたり調子が悪いことがあるように眼も結膜炎になったりキズがたくさん付いてしまうこともあります。メガネがないと調子が悪い時でも無理にコンタクトを使ってしまい、ますます悪くなってから受診される方がいらっしゃいます。
こうなるとしばらくコンタクトの使用は中止になってしまいます。 多くの方は「それは見えないから困る、何とかならないか?」と言われます。 早くコンタクトを再開できるようにするにはコンタクトを使用しない、休むことが一番の近道です。コンタクトがあればめがねは要らないと考えてしまうとこういった事態になってしまいます。メガネが壊れた、度数が合わなくなったらまずメガネを作り直してコンタクトも購入するのが一番良いと思います。
「コンタクトはメガネの代わりにはならないが、メガネはコンタクトの代わりになる」 この言葉がコンタクトを使う上で大前提だと思います。