色覚検 査は平成14年4月より 学校での定期健康診断において必須項目ではなくなっています。 現在は 学習指導や進路指導の際に必要に応じて任意で色覚検査を行っている一部の学校もあります。 先天 色覚異常は男子の約5%(20人に1人)女 子の0.2%(500人に1人)の 割合でみられます。 特に男 子は20人に1人と大 変高い割合になっているのには驚きを感じます。 色の識 別がまったくわからないわけではないため日常生活においてはほとんど不自由はありません。 しか し、職業・進路選択によっては断念せざるおえない場合もあることは知っておかないといけません。 特殊な 学校(航空、船舶、鉄道、防衛など)や職業(鉄道、バス、消防、警察、自衛隊、航空など)は色覚の 制限も存在します。 本人の 自覚がない場合も多く検査を受けるまで気づかない例も多々あります。 学校生 活で状況によっては色を見間違えて周囲から誤解を受けることや、色を使った授業に他の子供たちに対し出遅れる可能性もあります。 自分自 身の色の見え方を知っておくためにも色覚検査は大切な検査と言えます。 進学・ 就職時に直面した、さまざまな事例です。 自衛隊 志望だったが色覚異常が分かり断念した。 警察官の試験を受けに行き、色覚異常を指摘された。 美容専門学校に入学したがヘアカラーの区別が困難だった。 調理師として働いているが、刺身の鮮度が分からず古いものを客に出した。肉の焼き加減が分からない。 広告関係の仕事で色によるミスが出る。 農作物の識別が難しい。